30半ばで台湾留学

広告業界で働きまくって12年。日本を飛び出したい想いが抑えきれず、30代半ばでまさかの休職→台湾留学!

台湾ウイスキー「KAVALAN」の蒸留所見学

宜蘭に台湾唯一のウイスキー蒸溜所があるらしい。

後から知りましたが、台中の近く南投というところにもうひとつあるので、唯二ですね。

 

宜蘭は台湾の北東部。

台北からバスで1時間半ほどのところにあります。

 

というわけで行ってきました、

台湾ウイスキー「KAVALAN」の蒸留所「金車威士忌酒廠」

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www.kavalanwhisky.com

 

 

わたしはつい最近までウイスキー自体を

あまり好んで飲まなかったので(ここ1、2年で好きになりました)

ウイスキーは全くの初心者。

恥ずかしながらKAVALANの存在を知ったのも

台湾に来るほんの1ヶ月ほど前です。

 

けれど台湾でつくっている珍しい貴重なお酒。

酒好きとしては見逃せない!ということで

留学期間中に絶対にここに行こうと決めていました。

 

もくじ: 

 

  

「KAVALAN」とは 

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台湾で最初のウイスキーが誕生したのが2006年。

市場で販売がはじまったのが2008年。

 

たった10年ちょっとの歴史にも関わらず、

このKAVALANはいくつも国際的な賞を受賞しているんです。

スコットランドや日本から技術を学び、

原料から製造まで全てを台湾国内で行なっているそうです。

 

KAVALANは、原住民の名前「噶瑪蘭(ga2 ma3 lan2)」からきていて、

宜蘭の昔の地名でもありました。

サイトによると9種類(+蒸留所限定2種)の製品を発売しています。

ですが実際、蒸留所内のショップにはもっと種類があったような・・・。

そのほとんどが10000円越えの高級ウイスキーです。

 

ウイスキーは一般的に、寒冷な気候と、綺麗な水が必要とされています。

亜熱帯気候の台湾でウイスキーを蒸留していたことに驚きです。

より温度管理が大変そうです。

だから歴史も浅いのでしょう。

 

水については、台湾は島の中央部の大半が山のため、

(しかも一番高い山は富士山よりも標高が高いんです)

切り立った山の上から降りてきたばかりの綺麗な水が宜蘭には流れています。

 

 

 

蒸留所見学

宜蘭駅から車で20分ほど、周りを田んぼに囲まれた

美しい風景の真ん中に金車威士忌酒廠はあります。

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みわたす限り田んぼ!のどかでいいところでした。
 

観光には少し不便な場所にあるので、ほとんどの人が車で来場します。

休日だったからか、次から次へとひっきりなしに車が入っていきました。

わたしはバスで行ったため、徒歩で門をくぐります。

バスは門の目の前に停まります。

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徒歩で入る客は珍しいらしく、

正門にいた車案内のお兄さんが優しく出迎えてくれました。

 

お兄さんがくれた地図です。

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①では工場のガイドつき見学ツアーの予約ができます。

③はショップやカフェ、試飲ができる場所です。

見学できる工場は3つ。

「②生産ライン」と「④瓶詰めライン」と「⑤水の生産ライン」です。

見学ツアー(たぶん中国語のみ)じゃなくても、自由に見て周れます。

 

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敷地内はとても綺麗に整備されていて、

歩いているだけで気持ちのいい空間でした。

 

これがいちばんメインの建物です。

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場内に入った瞬間ウイスキーのいい香りに包まれます。

 

ウイスキーや歴史の解説が中国語と英語で展示されていたり、

生産ラインを覗けるようになっています。

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暗闇の中にズラリと並ぶ樽。圧巻です。

 

 

テイスティング&フード 

蒸留所では1種類のウイスキーを数口ですが、無料で試飲できます。

ウイスキーに夢中で写真撮り忘れました。笑)

 

試飲会は30分に1回行われます。

時間に行くとグラスに入ったウイスキーを渡され、席につきます。

席には全種類のウイスキーが入った小瓶が置いてあり、

香りの違いを体験できます。

 

色や香りの楽しみ方、味わい方や

どんなウイスキーなのかを説明してくれますが、中国語です。

まあわからなくても味わえれば問題なしです。

 

また、わたしはやらなかったのですが、

有料でブレンディング体験もできるそうです。

3種類のウイスキーを好みの割合でブレンドして、

それをオリジナルブレンドとしてボトルに入れて記念に持って帰れます。

こちらはサイトから事前予約が必要です(サイトは日本語対応)

 

また、蒸留所はMr.BROWNという大手カフェチェーンが経営していて、

カフェレストランが入っています。

コーヒーの試飲もありました。

また、金車が作った新しいビール「Buckskin」も飲めました。

 

 

ショップ

KAVALANは街中の専門店や空港などでも売られていますが、

蒸留所のショップ限定のミニボトルなどもありました。

 

ショップでも試飲のテーブルに置いてあったのと同じように

香りを嗅いで選ぶことができます。

またそれぞれの香りの構成も表示されているので(写真撮れはよかった!)

自分の好みが見つけやすいです。

9種類(以上)あるので、香りだけでだんだん酔ってきます。

 

今回わたしが購入したのはこちらの3本。

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左はスタンダード。

あと2本は香りで選びました。

特に右側が、フルーツの香りがしてとっても華やか。

真ん中はそれより濃厚で重めな、花のいい香りがします。

それぞれ200mlのミニボトルです。

製品によっても違いますが、800〜1500元(2900〜5400円)ほど。

 

 

そして、もっとミニがこちら。50mlです。

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箱がおいてあるので、自分で好きなものを詰めていきます。

もちろん1本からでも買えます。

1本180〜250元(650〜900円)程度。

自分で飲み比べを楽しんでもよし、お土産にもちょうどいいです。

 

 

行き方

蒸留所へは、いちばん簡単なのはタクシーです。

宜蘭火車站からだと20分ほど。

その際、帰りも迎えにきてもらうのを頼むのを忘れずに。

(流しのタクシーはまったく通らない場所なので)

見学と試飲と買い物で1時間半ほどでしょうか。

もしくはUberが便利かもしれません。

 

わたしはバスで行きました。

「緑12」のバスに乗って20〜30分ほど。

(もらった地図によると「752」でもいいみたいです)

「蚊煙路(金車酒廠)」という停留所で降ります。

 

蒸留所の目の前にバスは止まります。

帰りは向かい側から。

バスは1時間に1本なので時刻表のチェックを忘れずに。

 

けれど正直、台湾の時刻表はあてにならないので、笑

ネット環境がある方には、GoogleMAPをおすすめします。

あと何分でバスが来るか、次は何時かがひと目でわかります。

便利な時代になったものです。

 

【台湾のバスの乗り方】

ひとつの停留所に数本の路線があるため、

停留所に乗りたいバスが来たら手をあげて乗ります。

路線の番号は車両の前部分に大きく表示されているのでわかりやすいです。

路線がひとつのバス停でも、手をあげないと停まってくれません。

降りるときは日本と同じように停車ボタンで知らせます。

支払いは乗る時と降りる時の2パターン。

バスによって違い、バスの中にある「上下車収費」という表示を探し、

「上」にランプが着いていたら乗る時、「下」だったら降りる時です。

小銭でも可能ですが、悠遊カードが簡単だし割引されるのでおすすめです。

 

 

 

蒸留所は驚くほどに家族連れで賑わっていました。

蒸留所なので子供は楽しめるのか不思議でしたが、

こういった工場のようなところは非日常感があるので

いるだけでワクワクするのでしょう。

 

みんな車で来ているようでしたが、

試飲した人は運転しないってことなのかしら・・・。

 

台湾に来てからバーで何度かKAVALANを飲みましたが、

どれも口当たりがよく、香りも華やかです。

 

たった10年ちょっとの歴史とは思えないほど完成度の高いウイスキーです。

と、バーのマスターが言っていました。笑

しかもここ数年でどんどんおいしくなっている、とのこと。

 

日本でも今後、流行るのではないか(むしろわたしが流行らせたい!)

注目のウイスキーです。

 

 

 

金車威士忌酒廠

264宜蘭縣員山鄉員山路二段326號

 

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