台湾のゴミ収集車は「ゴミを集める」のではなく「ゴミが集まる」?!
前回の記事、台湾「奇怪」あるあるでも書きましたが
台湾で暮らしてみて、いちばん衝撃的だったのが、
ゴミ収集。
(前回の記事↓)
日本だと、決まった場所にゴミを集めて、
それをゴミ収集車が回収してくれますよね。
台湾は、決まった場所・時間に停まるゴミ収集車に、
自分で投げ入れに行くんです!
そんな台湾のゴミ捨て事情をまとめてみました。
ゴミ分別ルール
台湾にもゴミの分別ルールはもちろんあります。
大きくは「一般ゴミ」と「資源ゴミ」の2つ。
下記のマークがついているものはすべて資源ゴミです。
さらに、資源ゴミは
「立体」と「平面」に分かれています。
おもしろい分け方です。
立体はビンや缶、ペットボトルなど。
平面はダンボールや紙箱、衣類など。
そして、その他のゴミが「一般ゴミ」です。
「生ゴミ」の分別もちろんありますが、
基本家で自炊しないため、
よくわからないので割愛させていただきます。
聞くところによると、生ゴミは
「豚のエサにできるもの」と「できないもの」に分けられるそう。
ど、どう違うんでしょう・・・豚さんは何を食べるのでしょう。
ゴミ袋の指定
一般ゴミは決められたゴミ袋をスーパーやコンビニなどで購入します。
これは台北市の指定ゴミ袋。
シールが貼ってあるものでないと受け取ってもらえません。
(が、自分で投げ入れるので見逃される場合もあります笑)
資源ゴミは特に決まった袋はなく、なんでも大丈夫です。
ちなみに台湾で売っているゴミ袋やビニール袋はカラフルでかわいいので、
お土産に買っていく日本の方もいるそうです。
ゴミ回収日時
地域によって異なりますが、わたしの住む地域のルールは以下です。
(シェアハウスに貼ってありました)
これによると、
- 一般ゴミ:月・火・木・金・土
- 資源ゴミ(平面):月・金
- 資源ゴミ(立体):火・木・土
毎週水曜日と日曜日は休み。
ほぼ毎日ですね。
ただ、時間が問題・・・。
ゴミ収集車が停まってくれる場所は近所に4カ所ありますが、
いちばん早くて20:52〜21:00 刻むなあ!
それ以外が時間順に22:10~22:15、22:20~22:29、22:42~22:50です。
ほぼ22時台です。
まあ、学校行っている間とかじゃなくてまだよかったですが。
いちばん近い場所(徒歩1分)が22:20~22:29。
いくら台湾は治安がいいとはいえ、
さすがに海外で女1人夜中に出歩くのは・・・とも言ってられません。
ゴミを溜めると虫が湧く。虫の方がイヤだ!!!
というわけで、この5〜10分未満の間にゴミを持って、
ゴミ収集車に放り込みにいかなければなりません。
ゴミを捨てに行った!
というわけで、実際にゴミ捨てに行ってきました。
ゴミ収集車は停まっている間、音楽を流して近隣住民に合図します。
それが「乙女の祈り」。
台湾旅行に来た際に耳にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この音楽が流れている間、住人たちはどこからともなく集まり、
次々と収集車の後ろ側へ放り込んでいきます。
と、聞いていた(し、見たこともある)のですが、
家からいちばん近い収集所では音楽を流していませんでした。
繁華街だから?騒音問題??
一般ゴミの収集車です。
この後ろの開いているところに自分でゴミを投げ入れます。
一緒に停まっている別の車両が資源ゴミです。
この日は立体の資源ゴミと、電池?
夜の10時とは思えないほど、通りが明るく、人で賑わっていました。
ほとんどがゴミ捨てに来ている人々です。
夜遅くに女一人で外に〜とか言ってるのがアホに思えるくらいの賑わいです。
そんなこんなで無事、ゴミを捨てることに成功したのでした。
資源ゴミは裏技があった
これはわたしの住んでいる付近だけかもしれませんが、
なんと資源ゴミを家の前に置いておくと、
数10分〜少なくとも数時間後には無くなります。
同じアパートの別の住人がそうしているのを見て真似してみました。
それは、資源ゴミを収入に変えている人たちがいるからだそうです。
街を歩いているとたまに、3輪や4輪のリアカーのようなものに
ダンボールやペットボトル、缶などをいっぱいに積んだのを目にします。
それが判明してからは、資源ゴミは外に置いておくようになりました。
だいたい朝ランに行く時に出しておくと、戻って来たときには無くなってます。
いちいち回収場所に持って行く手間もなくなるし、
誰かがそれで助かるならいいのかな、と。
実はわたしが出すゴミのほとんどが、ビール缶と水のペットボトルなので、
それがないだけでゴミ捨ての回数がかなり減ります。笑
以上が台湾のゴミ事情です。
こんなゴミ収集事情のおかげなのかはわかりませんが、
台湾にはカラスがいません。
(いないことはないらしいですが、見たことありません)
このように住んでみてはじめてわかる興味深いことが、
世間にはまだまだたくさんあるようです。